コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティング市場規模の今と今後を徹底分析

  • 最終更新日:2017/03/18

コンテンツマーケティング市場の今と今後を徹底分析

マーケティングの数ある施策の中でも、コンテンツマーケティングは特別に重要です。見込み顧客を獲得することもできますし、ユーザーとの関係を築いてコンバージョンへとつなげていくことも期待できます。とは言え、実際にはどれくらいコンテンツマーケティングが使われているのでしょうか?またコンテンツマーケティングは、今後も重要なマーケティング施策であり続けるのでしょうか?

本稿ではコンテンツマーケティングの市場規模や、今後の動向、課題について解説します。具体的な調査結果も踏まえつつ、コンテンツマーケティングについてより深く迫っていきたいと思います。既に取り組んでいる方や、これから導入をされる方にも参考にしていただければと思います。コンテンツマーケティングについて全く知らないという方は、先に「今更聞けないコンテンツマーケティングの基本」をご覧ください。

コンテンツマーケティング市場の今

コンテンツマーケティング市場の今

ここからは、コンテンツマーケティングの市場規模について見ていきます。まず、日本国内のコンテンツマーケティングはアメリカよりも数年遅れていると言われています。その辺りも考えながら見ていくと、国内市場の今後について理解しやすくなるでしょう。

アメリカのコンテンツマーケティング市場規模

さて、まずはコンテンツマーケティングの本場であるアメリカの市場規模から見ていきましょう。Custom Content Councilによる調査を基にすると、アメリカのコンテンツマーケティングの市場規模は439億ドル(4兆5000億円以上)に達するとされています。これは2012年時点でのデータなので、現在ではさらに規模が拡大していると予想されます。

Custom Content Councilによる別の調査結果では、アメリカのBtoB企業の86%がコンテンツマーケティングを導入済みと報告されています。コンテンツマーケティングがどれだけ浸透しているかがよくわかりますね。

Custom Content Councilによる調査結果

引用元 :http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2B_Research.pdf

さらに、コンテンツマーケティングにかけられる予算も増加しています。例えばCurataによると、75%の企業がコンテンツマーケティングにかける投資を増やしているとの調査結果が出ています。コンテンツマーケティング先進国のアメリカでも、ますますの成長が期待される産業なのです。

日本のコンテンツマーケティング市場規模

さて、日本の場合はどうなのでしょうか?アメリカに比べてまだまだ普及度は低いのですが、急速に導入が進んでいることもまた事実。いくつかの調査結果を取り上げながら、日本国内のコンテンツマーケティング市場について見ていきたいと思います。

まずは市場規模から。クロスニフティが発表した、SEO市場規模予測が参考になります。下の記事では、2016年のSEO市場規模が約430億円で、2018年には500億円の大台に達すると予測されています。

クロスニフティが発表した、SEO市場規模予測

引用元: http://www.crossfinity.co.jp/news/20160726_01.html

検索エンジンのGoogleがコンテンツ重視の方針をとっていることも追い風となって、いまSEOではコンテンツの重要性が急速に高まっています。コンテンツマーケティングとSEOは密接な関係にあるので、コンテンツマーケティングの市場規模を知ることに役立ちます。なお、コンテンツマーケティングとSEOの関係性については「今更聞けないコンテンツマーケティングとSEOの違いと使い分け」で解説しているので、併せてご覧いただければと思います。

また、コンテンツマーケティングのツールとしてマーケティングオートメーション(MA)があげられます。「マーケティングオートメーションの市場規模と今後」でご紹介したように、マーケティングオートメーションの市場規模は売上高ベースで300億円以上という試算が出ています。こういった調査結果をまとめると、日本国内でのコンテンツマーケティング市場規模は1,000億円はくだらないと考えられます。アメリカほどではありませんが、それでも大きな市場であることには変わりはないでしょう。

コンテンツマーケティング市場が成長している背景

さて、コンテンツマーケティング市場が拡大している背景について、もう少し解説しておきましょう。Googleがコンテンツ重視の方針に舵を切っていることから、コンテンツマーケティングの重要度は日増しに高まってきていると言えます。また、リスティング広告をはじめとするデジタル広告の費用が高騰してきていることも追い風となっています。これはつまり、これまでの集客手法ではコストパフォーマンスが悪く、うまく集客できなくなってきたということ。

上記のような背景から、一方的にコンテンツを提供するプッシュ型のマーケティングから、顧客に見つけてもらうプル型のマーケティングへ変容してきたのです。そういった意味で、コンテンツマーケティングはまさに適任。広告宣伝費もかかりませんし、顧客に嫌われることなく集客やコンバージョンにつなげていくことができます。これからもコンテンツマーケティング市場は、国内外で拡大していくことが期待できます。

コンテンツマーケティング市場の今後と課題

コンテンツマーケティング市場の今後と課題

続いて、コンテンツマーケティングの今後について考察していきます。ここまで解説してきたように、コンテンツマーケティングが重要な施策であることに疑いの余地はないでしょう。世界的にもコンテンツマーケティングの市場規模は拡大の一途ですし、ご存じのように日本国内でも身近な施策になってきたと言えます。

ただし、だからと言って全ての企業が結果を出せているかというとそうではありません。それでは、どうすればコンテンツマーケティングで成果を上げていくことができるのでしょうか?今後の課題として、いくつかのポイントを取り上げていきたいと思います。

リソースの確保がキーになる

リソースの確保がキーになる

コンテンツ制作のリソースをいかにして確保できるかは、コンテンツマーケティングの成否を握っている重要なポイントになります。コンテンツマーケティングは数か月から半年、1年という中長期的な施策なのですが、自社で継続的にリソースの確保ができる企業は多くはないことがその理由です。時流にのって初めてみたもののコンテンツ制作のリソースが思ったように確保できず、結局更新が止まってしまっては成果が出せません。
この課題を解決するには専門のコンテンツ制作会社やクラウドソーシングなどの社外リソースを活用して、運用と続けられる体制を作ることが必要になってきます。

クラウドソーシングサービス市場の調査データ

株式会社矢野経済研究所の調査報告書「BPO市場・クラウドソーシングサービス市場に関する調査を実施(2016年)」からも、コンテンツ制作のリソース確保を外注化する傾向を見ることができますが、2014年度版 中小企業白書からはより明確に「制作やライティングなどの専門性の高いリソースを外注化したい」という企業の意向が見えてきます。

クラウドソーシングサイトで発注する仕事の内容

発注者がクラウドソーシングを利用するメリット

動画コンテンツがますます重要に

動画コンテンツがますます重要に

前述したように、コンテンツマーケティングではさまざまなコンテンツが利用されます。その中でも、動画コンテンツは今後より一層重要になってくるでしょう。アメリカでは、YouTubeなどの動画サービスを利用したコンテンツマーケティングが続々と成果を出してきています。日本においても、AbemaTVやNetflixといったオンラインストリームサービスが増えており、その流れは同じと言えます。

WEBサイト上の訴求コンテンツとしても、動画は注目されています。製品の特徴を活かしたおしゃれな動画や面白い動画を配信していくことで、企業やブランドのイメージを向上しつつ、従来は取り込めなかったユーザー層を取り込むことが期待できます。また最近では商品やサービスの使い方を動画で説明するハウツー形式の動画コンテンツなど、動画の使い方も増えてきています。

動画広告市場の調査データ

動画コンテンツの活用方法としては動画広告の成長が著しく、サイバーエージェントが、2014年/2015年に続き2016年に行った調査報告「サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施」では、以下のようなデータが示されています。

2022年には動画広告市場は約3,000億円規模に到達するとみられ、うちスマートフォン比率は約84%を占めると予測されています。

コンテンツ制作ができる人の育成

企業においては、コンテンツ制作ができる人材の育成もキーになってくるでしょう。社内でコンテンツ制作をしないにしても、コンテンツの方針を決めたり、運営をしていくノウハウは必要です。こういったコンテンツ制作・運営に精通した人材を育てていくことは、多くの企業にとって今後の課題になってきます。

しかし、自社だけでコンテンツ制作のできる人材を育成するのは少し難しいでしょう。そもそもコンテンツ制作に不慣れな企業も多く、それは当然と言えば当然のこと。コンサルやコンテンツ制作会社の中には、そういった人材の育成に長けているところも多いです。必要に応じて外部の力も借りながら、長期的な視野に立って人材育成をしていくことが求められています。

SNSの活用

twitter/facebook/Instagram/LINEなど、ビジネス/プライベートで複数のSNSを扱うユーザを相手にコンテンツマーケティングを成功させるには、『最適な形でコンテンツをユーザに届けること』が重要です。オウンドメディアの1つとしてアカウントを所有する企業も増えてきましたが、まだまだ有効活用できていない場合も多いようです。今後はSNSごとの特徴を把握したり、計画段階でターゲットのユーザ属性を明確に定義することが求められます。

企業のソーシャルメディア活用に関する市場調査データ

平成28年に経済産業省の行った市場調査データ「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書を取りまとめました」には、以下のようなアンケート結果が掲載されています。

企業のソーシャルメディア活用に関する調査データ

『人材・知見』といったノウハウ不足の課題から、『上司の理解不足』や『効果指標策定』といった運用上の課題が報告されています。上述したようにコンテンツマーケティングを成功の成功にSNSの存在は欠かせません。施策を成功させるためにも、社内のSNS理解を高めていきましょう。

まとめ

本稿ではコンテンツマーケティング市場と今後の課題について解説しました。市場の傾向から分かる通り、コンテンツマーケティングは当分の間、拡大の一途をたどることが予想されます。それは言い方を変えれば、多様なコンテンツが溢れる時代ということ。企業はその中で、どのように他社と差別化したコンテンツを配信していくか、を考えなければいけません。今回取り上げた課題を押さえつつ、計画的にコンテンツマーケティングを実施していきましょう。

なお今回触れた『リソース不足』や『人材の育成』に関する課題については、「コンテンツマーケティングを実施する上でのリソース課題」で解決方法を交えて詳しくご紹介しています。

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